精密機械はどれくらいの種類があるの?

精密機器の豊富さ

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天体望遠鏡の中の精密機器

グレゴリー・クーデ式太陽望遠鏡

この望遠鏡は、ジェームズ・グレゴリー(スコットランドの数学者)によって考案された反射望遠鏡の一形式です。放物凹面状になっている主鏡と楕円凹面状になっている副鏡を使用し、正立像を見ることのできる望遠鏡を発明し、1663年に原理を発表しました。しかし、当時の技術ではこの望遠鏡を製作することができず、試作は不成功に終わってしましました。グレゴリー・クーデ式太陽望遠鏡の特徴として、光軸が狂ってしまう心配がない、ということです。方式を切り替える際に、光路に平面鏡を入れることで、ニュートン式望遠鏡となるからである。また、主鏡も副鏡も凹面状の鏡であるため、実像を独立して正確に検査することができるというメリットがある。

すばる望遠鏡

すばる望遠鏡をご存知ですか?すばる望遠鏡とは、国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡が正式名称であり、ハワイ島のマウナ・ケア山の山頂にあります。日本の国立天文台が所有する大型の光学赤外線望遠鏡です。
すばる望遠鏡の特徴として、光を集めるための鏡が口径8.2メートルという大きさということです。この鏡は、つなぎ合わせて作られたものではなく、一枚の鏡だということにも驚きですよね。アメリカから、陸路・海路を通して慎重に運ばれてきました。この鏡は常に磨かれている状態になっており、鏡面精度は0.012ミクロン、鏡の形はコンピュータで制御されており、まさに精密機器と言えるでしょう。鏡だけではなく、望遠鏡を取り囲むドームや、追尾するためのリニアモーターなどの設備もあり、精度の高い天体観測を行うことができます。


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